ライナス・ポーリング

セント・ジェルジ・アルベルト

20世紀の巨星と呼ばれる科学者、ライナス・ポーリング博士が、ビタミンCの効能に注目したので、今ではビタミンCの発見者だと思われていることもあります。

 

20世紀半ばに生化学や化学を専攻した学生は、ポーリングの教科書で勉強した人も多く、本来なら同時代人であったアインシュタインより有名であってもおかしくありません。

 

ポーリングは二重の意味で、その本当の功績を闇(?)に葬られました。

 

まず、マンハッタン計画の原爆製造のための化学部門のトップとして、友人であったロバート・オッペンハイマーから招聘されましたがそれを辞退しました。

 

アインシュタインが自らの研究を利用されたことを悔いて、平和運動を起こしたとき、ポーリング夫妻も積極的に参加していました。

 

そして、戦後は核兵器開発をやめさせるために、欧州の科学者らの署名に偉大な力を発揮しました。1963年に締結された部分的核実験禁止条約(PTBT)はポーリング博士の貢献が大きかったのです。が、マスコミはポーリングの名前を表にあまり出して着ませんでした。

 

このときの米政府との対立が元で、終身雇用のはずであったスタンフォード大学を追われ、サン・ディエゴ経由で、故郷のオレゴン州立大学へ移動しました。

 

そして、その後は、ビタミンCの効能を共同研究を行ってその素晴らしさを宣伝したために、医薬利権の力が非常に強い米国ではまたもや、冷遇されることが多くなりました。

 

ライナス・ポーリングの伝記では、奇妙なことにビタミンCの研究をしていた頃のポーリングが、歳のせいで意固地になって、人格が変わってしまったかのように書いている作家がいます。(正確には、ポーリングに直接取材していた両親から遺稿を引き継いだ息子、テッド・ゲーツェル)。そして、残念ながら日本では、その本のほうがかなり売れています。
 これには、ポーリングの晩年に軋轢のあったアーサー・ロビンソンとテッド・ゲーツェルの両親が個人的に親交ができたことも関係ありそうです。ビタミンCがポーリングの研究の中心になる頃から、まるで別の人の伝記のようになってしまうのです。(それを丸呑みするしかなかった翻訳者のあとがきにも問題を感じます。もっと評価されている英文の伝記は他にあるのです。)

 

オレゴン州立大学のライナス・ポーリング研究所ではその誤解を生み続けたゲーツェル伝記はウェブサイトには掲載していません。(日本語ではその虚偽伝記が売れています。)

 

ポーリング博士は、米政府、核利権、医薬利権を敵に回して闘った信念の科学者であり、2つのノーベル賞を単独で受賞したただ一人の人なのです。(マッカーシズムの標的になっていなければ、DNA構造の解明で3つめのノーベル賞を受賞していたと考える人もいます。)

 

(参照: ビタミンC療法の父ポーリング博士はマンハッタン計画への招きを断わった平和主義者

 

(関連図書)

ポーリング博士のビタミンC健康法


ポーリング博士の著書の数少ない日本語版。プレミアムですごい価格になっているので、英文を取り寄せたほうがいいかもしれません(笑)。

購入者レビューが参考になりますが、「あとがき」に日本人はそれほど飲まないほうがいい、と書かれていたという談のは、翻訳者による主観というより、あとから圧力によって加筆された可能性があります。(アマゾンのレビュアーらも、その点に疑問を呈し、はっきり批判している人もいます。)適量は、体内でビタミンCを合成できる動物で実験しており、人種によって必要量が異なるということはありません。
(点滴療法研究会でも、米国で講習を受けてきた医師が、同じ方法で日本でも診療を行っています。)

また、日本全土に放射能で汚染された大気が流れ、汚染された食品が流通してしまっているので、1日2グラムといわず、10〜20g摂れるなら多いに越したことはありません。ビタミンCは過剰より不足のほうがずっと深刻です。

 



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